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Jの9チームから熱烈オファーの逸材。
流通経済大・山村和也の就職先は?
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byFAR EAST PRESS/AFLO
posted2011/05/15 08:00
2011年2月、U-22日本代表による中東遠征での山村(写真右)。バーレーン戦では、宇佐美貴史(写真右から2人目)ら攻撃陣を支えるボランチとして大活躍し、2-0で勝利した
同世代の磐田のホープと共に新黄金時代を築けるか?
磐田は、今年入団した小林裕紀、山田大記を始め、ロンドン五輪代表の山崎亮平ら中盤から前線には非常にいい若手が揃っており、伸びしろもいちばんある。彼らが順調に成長していけば、名波浩、藤田俊哉、福西崇史がいた黄金時代に匹敵するような魅力的なサッカーを実現することも可能だろう。そういうチームを作るために今、欠けているパーツがセンターバックなのだ。
レギュラーの椅子は、いちばん手近だろうが、常に優勝を争うチームになるには選手層も薄く、まだ時間がかかる。その点を、どう考慮するのか。
4月には川崎での練習参加を終え、5月10日からは磐田のチーム練習に参加した。この後、鹿島の練習に参加するが、山村は、「早くて5月末、遅くとも6月下旬には進路を決めたい」と、関東大学リーグの前半戦が終わる6月末まで、チームを見極めていく姿勢を崩していない。
鹿島を初のアジアチャンピオンに導き、4冠を達成すべく戦うのか。
無冠の川崎に初のタイトルをもたらすべくプレーするのか。
世代交代が進行する磐田で、優勝を狙えるチーム作りに参戦するのか。
果たして、山村の志はいかに……。