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波瀾万丈を経た、新ヘッドコーチの強さ。 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

PROFILE

posted2005/11/24 00:00

 ミネソタ・ティンバーウルヴスの新ヘッドコーチ、ドウェイン・ケイシーにとって、NBAヘッドコーチのキャリアは因縁試合で始まった。何しろ、開幕戦の相手はポートランド・トレイルブレイザーズ、続く2戦目はシアトルでのスーパーソニックス戦である。シアトルはケイシーが昨季までの11シーズンをアシスタントコーチ、あるいはアソシエイト・ヘッドコーチとして過ごした古巣であり、ブレイザーズの現ヘッドコーチは昨季までともにソニックスのベンチで采配を振るったネイト・マクミランだった。元仲間との2連戦は、彼にとってはまるで卒業式のようでもあった。

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