SCORE CARDBACK NUMBER
比類なき“追撃戦”若き2人が鈴鹿で輝いた。
text by
![今宮純](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
今宮純Jun Imamiya
photograph byHiroshi Kaneko
posted2005/10/27 00:00
![比類なき“追撃戦”若き2人が鈴鹿で輝いた。<Number Web> photograph by Hiroshi Kaneko](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/9/7/350/img_97ec566dccc33f630a4088536842004c11237.jpg)
速さこそすべて──。K・ライコネンが、17位グリッドから“センセーショナル・ウィン”を飾った日本GP。奇跡的な大逆転シーンが53周レースの最終周、1コーナーで演じられた。
彼はこの周回を1分33秒161で走っている。44周目にはファステストラップとなった1分31秒540をマークしているから、1秒621も遅いタイムである。抜くことだけに集中し、じっくりコックピットから前方1位G・フィジケラの動きを見極め1コーナーでアウトサイドからかわしていった。
レース終盤、1位フィジケラは1分33秒台ペースを保つのがやっと、追いつめられているのはよく分かっていたが、この勝負どころで対抗する力がもはやマシンパッケージのどこからも湧いてはこなかった。
![](https://number.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif)