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有明に突如現出した、
“フェデラー現象”の謎。 

text by

吉松忠弘

吉松忠弘Tadahiro Yoshimatsu

PROFILE

posted2006/10/26 00:00

 あまりの人の数に驚いた。AIGオープンで初来日を果たした王者ロジャー・フェデラーを見るために、大会7日間通算で7万2386人のファンが押し寄せたのだ。社会現象を巻き起こしたシャラポワでも、こんなことはなかった。'04年に彼女が2連覇を遂げた時が5万5871人。今年は、その数を大きく上回り、史上最多の動員数となった。特に週末の土、日曜は、好天に恵まれたこともあり両日ともに約1万4000人の観客が観戦。通路には座りきれない人があふれた。前売り券はとっくの昔に完売。約2500枚の当日券には長蛇の列で、手に入れるのに2時間もかかったという。その熱狂に応え、フェデラーは見事に優勝し、今季9度目の栄冠を手にした。

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