#1153
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【テニス】「劣化する過程で手に馴染んで…」伊藤あおいのお気に入りは“瀕死のラケット”という不思議《戦う女の相棒論③》

2026/10/13
ラケットケースには伊藤が描いたイラストのキーホルダーがぶらさがる

 パワー&スピード全盛の時代に、自らのスタイルを「へにょへにょテニス」と称し、コートの上で「柔よく剛を制す」を実践する稀少な技巧派である。伊藤あおいは昨年7月、当時の世界ランク9位を撃破。キャリア最大の金星獲得を支えたラケットのガット(フレームに張られる糸)もまた独特だ。プロでは珍しく、縦糸がポリエステル(硬くて伸びにくい)で、横糸はナイロン(柔らかくてボールが飛びやすい)のハイブリッドを好むという。さぞや独自のこだわりがあるのだろうと思いきや……。

「私、あんまりガットに詳しくなくて。家で父がガットを張ってくれるんですけど、全部父に任せています。なんでこのガットの組み合わせか? 色です。縦の柄が黄色と黒、横が白で、ちょっとかわいらしいじゃないですか?」

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photograph by Rei Itaya

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