<NumberPREMIERではエディオンを徹底解剖。公開中の矢田みくに選手、細田あいさんの動画インタビューもご覧ください>
「攻撃的なキャプテンとして矢田がぴったりでしたね」
2025年11月、クイーンズ駅伝。エディオンの選手たちが躍動した。1区で水本佳菜が区間賞を獲得すると、エース区間・3区では矢田みくにが区間3位の走りで首位をキープ。一時は日本郵政グループに逆転されたものの、5区で細田あいが見事に再逆転。アンカーの平岡美帆が重圧がかかる中で逃げ切り、初優勝を果たしたのだ。
これまでタイトルに手が届かなかったエディオン。優勝の要因を指揮官に問うと「点と点がつながり線になったこと」との答え。では、なぜ選手個人の能力という「点」を、襷をつなぐチームとしての「線」にすることができたのか。

沢栁の口から飛び出したのが、昨季まで3シーズンに渡ってチームのキャプテンを務めた矢田の献身だった。
「矢田は本当に人のことを思う優しさがあります。だからこそ厳しいことも言いますし、自分だけではなく後輩だったりとか、同僚も一緒に引き上げようということができるんです」
大阪国際女子マラソンでの初マラソン日本新記録(2時間19分57秒)、そのレースで海外の選手たちを相手に見せた粘りと負けん気、そしてトラックでも集団の先頭を走る積極性。勝負の舞台で彼女が見せるそんなアスリートとしての勝気な姿勢と、沢栁が証言するキャプテンとして駅伝で勝つために周囲を引き上げる献身的な横顔。レースしか知らないと後者がやや意外にも思えたが、どちらも「矢田みくに」であり、指揮官の中ではそれこそが彼女の本質であるのだろう。
「優しくて、背中で引っ張っていく。そういうタイプですね。みんなから慕われています」
ただ、矢田は9月の東京世界陸上では不本意な結果に終わっていた。10000mで20位。レース直後のミックスゾーンの表情、言葉からは明らかに失意が滲んでいた。目標としていた大舞台での挫折。そこから短期間でどのように立ち直ったのか。

動画では、エディオンへ移籍してきた直後からキャプテンを任せた理由、そして世界陸上前後の舞台裏を指揮官が明かしてくれた。
細田あいのマラソン「とにかくジョグを大事に…」
もうひとつ、沢栁に聞きたかったのが今春に引退した細田あいのことだ。
オリンピック、世界陸上という大舞台には縁がなかったものの、2023年のMGCでは3位、翌年のベルリンマラソンでは日本歴代7位(当時)のタイムで入賞。高いレベルでパフォーマンスを発揮し、ファンの心にその強さをしっかりと印象づけてきた。ここ数年の女子マラソン復活を担ってきた中核選手の一人だ。
どうして細田のような選手を育てられたのか。
「ダイハツでコーチをしたときに学んだマラソンへのアプローチをベースに、自分なりの要素を入れながらやってきました。今は、ある程度エディオンの(マラソン練習の)やり方が固まってきているのかなというふうには感じています。ただ、僕が感じているのは、細田は生粋のマラソンランナーだということです」
どういうことか。彼女の育った環境、「とにかくジョグを大切にしていた」という日々の練習への姿勢について語ってくれた。

インタビュー動画では以下のトピックについても話をしてもらっている。
- 陸上を辞めた矢田を勧誘した理由
- アジア大会、その先のマラソンランナー矢田みくに
- 月間走行距離は「わかりません」。理由は?
- 「もったいない。けど…」細田引退への率直な思い
- 女子マラソン界の時計の針が進み始めた印象
- マラソン適性がありそうなエディオン3人目の選手
- 幼少期に父親にかけられた言葉は?
- 学生時代の「酒井俊幸」のキャプテンシー
東洋大学時代は、2年時から箱根駅伝を3度走っており、4年時は副将として、現在の鉄紺軍団を率いる酒井俊幸キャプテンを支えたという沢栁。メガネの奥の眼には、冷静と情熱が同居しているように見えた。注目の指導者へのロングインタビュー、ぜひご覧ください。
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