「数年前からガッチリ優勝を目指す戦いが始まりました。ただ、これまではケガ人がいて苦しいシーズンが続いていた。2023-2024シーズンも町田(瑠唯)選手が故障をしたのですが、そこからの時期がチームの大きなターニングポイントとなりました」
こう語るのは富士通レッドウェーブのヘッドコーチ、BT・テーブスさんです。富士通は、町田瑠唯、林咲希、宮澤夕貴という日本代表メンバーを擁しつつ、コート上の5人全員が連動するバスケットボールを展開。プレーオフ決勝では激闘の末にデンソーを下して、16年ぶり2度目のリーグ制覇を達成しました。
テーブスさんはカナダに生まれ、バスケットボール選手としては母国の他にドイツ、日本でプレー。2011年以降は日本国内で複数のチームを指導してきました。また男子日本代表のテーブス海、U-20日本代表候補のテーブス流河の父親としても知られています。
そんな世界のバスケ事情を知る指揮官に、優勝の要因を「3つあげてほしい」というと、丁寧に話をしてくれました。
「一つは、選手全員の成長。特にベテランの林(咲希)選手と宮澤(夕貴)選手。彼女たちはENEOSから移籍してきて、なかなかレッドウェーブのバスケットボールになじめなかった。特にディフェンスのスタイルがENEOSとは違ったので。でも2人もしっかり成長してチームにフィットするようになってくれました」
「その2人のハードワークのおかげで、弱みがなくなった。素晴らしいと思います。代表のキャプテンとプレーオフMVPの選手、そんなベテランがあそこまで変われるのは、なかなかないこと。でもうちのバスケットは、ディフェンスでも、オフェンスでも5人全員が活躍しないといけない。誰か特定の選手、スター選手に頼ってはいけないというバスケットです。その方針を2人が信じてくれたということです」
動画では2つ目、3つ目の要因はもちろん、以下のようなことを聞いています。
・シュートへの意識改革と「目標とする成功率」は?
・チームディフェンスの完成度と1対1への意識改革
・林、宮澤という日本代表選手の「経験」がレッドウェーブにもたらしたもの
・WNBA挑戦「後」の町田選手の変化とは?
・町田がWNBAミスティックスでフィットしなかった理由
パリオリンピックでは思うような結果は残せなかった日本代表の選手を含め、今季の富士通レッドウェーブがどんなバスケットボールを見せてくれるのか。カナダ人指揮官の手腕に注目です。
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