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【動画】「今も149km/h投げられます」“日本人最速投手”由規が語る34歳の葛藤と指導者キャリア《五十嵐亮太と先輩後輩トーク64分》

2024/10/01

 五十嵐亮太さんをホストに、ディープな野球談義をお送りする番組「Set Up Baseball」。第6回のゲストには、2011年に日本人最速(当時)の161km/hをマークした由規さんをお迎えしました。
 五十嵐さんと由規さんは、由規さんが2008年にプロ入りしてから2年間、東京ヤクルトスワローズで先輩後輩の間柄。大先輩に対して少し緊張した様子の由規さんでしたが、野球の話になると自らの思い、考えていることをしっかり語ってくれました。速球を投げることへのアプローチを深掘りするも、由規さん独特の理論に五十嵐さんが「嘘だろ」と突っ込む場面も…。ヤクルト時代の思い出話にも花が咲いた、ファン必見の対談です。

「感覚は変わってきていますね。指導者がメインになって、選手に対して親心のような、なんとかしてあげたいという気持ちになってきています」

 独立リーグ・武蔵埼玉ヒートベアーズに入って4年目になる由規さん。2年目からは投手兼任コーチを任され、自らの心境の変化をそう語ります。

 仙台育英高校3年時の夏の甲子園で、155km/hをマークし全国的に注目されたあと、同じ年の日米親善試合で157km/hをマークします。ドラフトでは5球団が競合の末、ヤクルトスワローズに入団。ルーキーイヤーから2年間、渡米する前の五十嵐さんとともにプレーしました。

はじめは緊張していた由規さん。徐々にリラックスした雰囲気に
はじめは緊張していた由規さん。徐々にリラックスした雰囲気に

 由規さんは五十嵐さんを見た時、「あ、キムタクだ」と思ったそう。「後輩を引き連れて、ご飯に連れて行ってくれる先輩でした」と当時のことを語ります。その頃は「投手会」が盛んで、なにかにつけてみんなでご飯に行っていたという思い出話も。

 また、今年引退を表明した青木宣親選手についての思い出話も。普通、投手と野手の交流はそこまでないそうですが、青木選手は由規さんが打たれた時などに「ご飯に行くぞ」と誘ってくれ、気を遣ってくれました。「青木さんはご飯に行っても野球の話ばかりです」という由規さんに、五十嵐さんは「俺、プライベートで野球の話するの苦手だった〜!」と返す場面も…。由規さんは増渕竜義さん、村中恭兵さん、上田剛史さんらと特に交流があったと当時のことを思い返します。

 今回の「Set Up Key Number」は、2010年8月に由規さんがマークした「161km/h」について。それまで日本人最速は五十嵐さんと伊良部秀輝さんの158km/hだったものを更新し、初の160km/h超えとなりました。「俺も出したかったのになあ」との五十嵐さんの言葉には、実感がこもります。

 当時、連続写真を見直してひたすら投げ込んでいたという由規さん。ウェイトトレーニングはせず、高校時代は40kgのベンチプレスも上げられなかったと驚きの事実も明かします。ボールを投げる時は「上から下に投げる感覚」と説明するも、五十嵐さんはどうも納得できない様子…。「リリースポイントが決まっていて、そこに腕を合わせに行く感覚です。そこから引っ掛けて真下に引くんです」と独特の理論を説明してくれました。

当時、由規さんの理論を聞いて五十嵐さんは「嘘だろ?」と思ったそう
当時、由規さんの理論を聞いて五十嵐さんは「嘘だろ?」と思ったそう

 Number1104号「<令和に考える「昭和の監督論」>星野仙一と仰木彬。~リーダーに怖さは必要か~」からは、教え子たちが証言する星野・仰木両監督の「怖さ」から、2人に「指導者に怖さは必要か」を語り合ってもらいました。さらにもう1記事、甲子園への低反発バット導入を振り返る記事から、野球選手として何を伸ばしていくべきかについても話してもらいました。

 動画ではほかにも

・ヤクルト2軍・戸田球場での「地獄のリハビリ」の記憶
・投手会が多かった理由とは?
・160km/h超えの速球、「2回投げる」の意味
・指導者に怖さは必要…でも、そうじゃない時もある
・山本昌さんの「星野監督すべらない話」
・清原和博さんがPL時代を振り返って語っていたこと
・由規はNPB復帰への気持ちはあるか
・今後目指していくもの 

などなど、盛りだくさんな話題に広がりました。

 「結局、野球少年なんですよね」。由規さんの言葉も印象的だった2人の対談。ぜひお楽しみください。

ヤクルト時代の話から、今の野球まで話題は多岐に渡りました!
ヤクルト時代の話から、今の野球まで話題は多岐に渡りました!

◆番組概要
 出演: 五十嵐亮太、由規
 収録日:2024年9月17日

※動画番組「Set Up Baseball」は毎月1回配信。次回は10月7日(月)19時からライブ配信予定です。

動画配信画面は、NumberPREMIERにご入会いただき、ログインすると本ページ上部に表示されます。

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photograph by Tomosuke Imai

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