「読書芸人」として知られる彼も、この作品にハマった芸人のひとりだ。ヒーローにはなれない人だっている。ノンエフェクトでもいいじゃないか。クズ芸人でも共感でき、生きる道を示してくれるのが『ブルーロック』なのだ。(原題:[ブルーロック芸人が語る(2)]ニシダ(ラランド)「五十嵐にシンパシーを感じます」)
『ブルーロック』はX(旧ツイッター)のおすすめに出てきて初めて知りました。3話くらいまで読んでみて、王道サッカー漫画のような絆が描かれていたり、いい意味での自己啓発っぽさもあったり。今までサッカーをやったことはなかったんですが、気が付いたらめちゃくちゃハマってしまいました。
特にキャラクターの負け顔が印象的で、第2話で“オニごっこ”に敗れた吉良涼介の表情はエグい! 僕は上智大学を3回留年して、2度中退していますが、2度目の中退が決まったときの自分もこんな表情でした。
当時、成績発表のタイミングで突然家に真っ赤な封筒が届いたんです。2006年ドイツW杯の時、柳沢敦選手の「急にボールが来たので」というコメントが「QBK」と略されてネットミームになりましたが、それを借りるなら「急に(Q)ビビッドな封筒が(B)来たので(K)」状態(※編集部注 ビビッドは「V」だが……)。ただ、その表情を親に見せる前に実家を出禁になって、親にもそれ以来会っていません。ちなみに相方・サーヤさんの負け顔は見たことがないですね。
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photograph by Kiichi Matsumoto