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【動画】「山の神が“沼”にハマった日々」今井正人が語ったマラソン、失敗の本質、そして“少し先の未来”《独占インタビュー75分》

2023/12/19
75分ものロングインタビューで「マラソン」について語り尽くした今井正人

 10月15日、MGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)。大雨の中で開催されたレースは白熱の展開になった。勢いのある小山直城、赤崎暁の2選手がパリ五輪への切符を掴み、本命と目された大迫傑と「大逃げ」を打った川内優輝が3位争い。勝ち負けを争うレースとして純粋に面白く、ゴール地点で取材をしていても、選手、メディア、スタッフからいい時間を共有したという充実感が充満していた。

 ただ、個人的に待っていた選手が、ゴール後のミックスゾーンにはやってこなかった。39歳、出場選手中で最年長だった今井正人(トヨタ自動車九州)だ。後日知ることになるが、レース前に故障をしていた影響もあって33km地点で制限時間の関門に引っ掛かり途中棄権。応援団の前で涙ぐむ映像も流れ、これを最後に現役を退くのかという憶測も飛び交った。

 第100回の箱根駅伝が近づくにつれ、「初代・山の神」の箱根駅伝に関する発言は多く記事になり、読めるようになった。引っ張りだこなのは、箱根駅伝の歴史を辿っても、その走りが多くの人の記憶に残り、存在感が頭抜けている証拠だろう。

 ただ、それは箱根駅伝OBとしてのコメントばかりで、現役の長距離ランナーとしての言葉はあまり伝わってこなかった。

 だからこそ、今井正人に問いたかった。

  • MGCで先頭集団から大きく遅れて走りながら考えていたことは?
  • マラソンという競技の「ブラックボックス」について
  • 年齢を重ねること、身体の変化を受け入れること
  • 大迫傑や川内優輝の走りや発信力をどう見ているのか?
  • 後輩や子どもたちに伝えること、伝えないこと
  • もう真剣勝負をする今井正人の姿は見られないのか?

 

photograph by Miki Fukano
photograph by Miki Fukano

 動画を回しながらのインタビューで、今井から返ってきた言葉は、ランナーとしての「思考の軌跡」が伝わる刺激的なもので、時に軽妙。聞き手として思わず突っ込んでしまうこともあった。2015年、北京世界陸上の代表の座を掴みながら、病気で欠場をせざるを得なかった時期のことだ。

 

「(負のスパイラルの)沼にハマっていた自分がいたと思います」

ーー「山の神」でも沼にハマるんですか!(笑)

「もう地獄とは言わないですけど、ズブズブだったと思います。自分では大変だと思って無かったんですけど、今思うとハマっていたな、と。沼でしたね。抜けれなかった。2年、3年と」

 

 箱根駅伝の「山の神」としてではなく、1人のランナーとしてマラソンと向き合い続けてきた今井正人。その哲学や生き方にも触れた混じりっけなしの一問一答インタビュー、75分。ご堪能ください。

 

◆概要

出演: 今井正人(トヨタ自動車九州)

聞き手 : 涌井健策(NumberPREMIER)

※視聴するには、「NumberPREMIER」の会員になる必要があります

 

◆出演者プロフィール

今井正人Masato Imai

1984年、福島県生まれ。原町高校から順天堂大学に入り、箱根駅伝には4度出場。2年からは5区で3年連続区間賞&区間新の快走、日テレの実況で「山の神」と呼ばれた。4年時は順大も総合優勝。2007年にトヨタ自動車九州に入社後もマラソン、駅伝で活躍。15年北京世界陸上マラソン代表。マラソンのPBは2015年の東京マラソンで出した2時間7分39秒。22年大阪マラソンでも2時間8分12秒で走り、復活を印象づけた。

 

《配信画面はこの下に表示されます》

 

 

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