箱根駅伝の注目校の指揮官にお話を聞くオリジナルシリーズ「監督、根掘り葉掘り」。東洋大学の酒井俊幸監督をお迎えしました。
前回大会で10位とギリギリのところでシード権を掴んだ東洋大学。現在継続する中では最長となる18年連続シード権となっていますが、今季は出雲駅伝8位、全日本大学駅伝は15位と苦戦しています。
12月11日に発表されたエントリーでは、エース・松山和希(4年)、キャプテン・佐藤真優(4年)、梅崎蓮(3年)らは順当に名前を連ねたものの、大器と期待されている石田洸介(3年)はケガもあってリスト外になりました。
箱根駅伝で苦戦を予想する声もある中、就任15年目の指揮官はどうチームを立て直そうとしているのか。動画インタビューで酒井監督へ質問を重ねると、こんな言葉が飛び出してきました。
「今まではエース格の選手が、鉄紺を繋いできた大原動力だと思うんですね。でも、今エースと呼ばれる選手が出て来れなくなってしまっているところで、じゃあ、なぜ、と。ただスカウティングという問題だけではなくて、今の世代の子たちにマッチした指導、環境というものもあるのかな、と。そこで私自身、そして東洋大学として(自分たちのやってきたことを)精査していこうか、という時期です」
ーー酒井監督も指導者としてターニングポイントを迎えている時期ですか?
「そうですね。でも逆に、こういう時は思い切ったことができますから」
この気になる発言の真意を尋ねていきます。
また、ここ2年ほど故障に苦しんだ「鉄紺のエース」松山に対する大きな期待、そして高校記録保持者として入学して重圧を背負う石田洸介の才能、そして将来を長いスパンで見ている言葉も聞こえてきました。
そのほか、動画では
●今季のチームを採点
●全日本で「収穫」だったという下級生の名前
●前回の箱根駅伝で見た「最下位の景色」の意味
●福島出身の同級生、駒大・藤田監督が感じている重圧とは?
●前回の箱根駅伝で、大八木弘明さんからかけられた言葉
などなど、さまざまなテーマでお話を聞きしました。まさに言葉通り「根掘り葉掘り」の56分、いつも冷静な酒井監督の素顔をご覧いただけると思います。お楽しみください。
◆概要
出演: 東洋大学陸上競技部・男子長距離部門監督 酒井俊幸
MC : 涌井健策、藤井みさ(NumberPREMIER)
収録日:2023年11月22日
※視聴するには、「NumberPREMIER」の会員になる必要があります
◆出演者プロフィール
酒井俊幸Toshiyuki Sakai
1976年、福島県生まれ。東洋大時代は3度箱根路を走り、コニカミノルタではNY駅伝優勝も経験。引退後、学法石川高の教員を経て、09年春に東洋大監督に。箱根駅伝では2010、2012、2014年に3度チームを優勝に導いている。教え子の服部勇馬がマラソン、相澤晃が1万mで東京五輪代表になった。妻・瑞穂さんは競歩コーチ。
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