5月2日、ラスベガス・MGMグランドガーデンアリーナにつめかけた1万6262人のファンは、マニー・パッキャオのあまりの強さに驚嘆した。
昨年末、オスカー・デラホーヤに引導を渡したファイトに続き、英国の人気選手、リッキー・ハットンを赤子の手を捻るかのように3度キャンバスに這わせ、2ラウンドで病院送りにしたのだ。リング上で大の字になったハットンは、5分近く身動きが取れなかった。
現在のボクシング界は、このフィリピン人を中心に動いている。デラホーヤ戦では1100万ドル、ハットン戦では1200万ドルのファイトマネーが最低保証されたが、もはや「時代の寵児」という言葉さえ陳腐に響く。'01年にパッキャオがアメリカに進出した際、一体誰が今日の姿を予想しただろうか?
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