今季のチャンピオンズリーグ準決勝は中村俊輔と3試合観戦した。
彼と試合を観ていて驚くのが、その独特の視点だ。
「いま!」
「もうひとつ裏!」
など、まるで自らがピッチに立ち、実際にプレーしているかのような視点で試合を観ている。
TV画面に映っていない場所を指差し、「この手前に出していればフリーだった」など、筆者が持ちうる想像力を総動員しても分からないようなことを、何気なくつぶやいたりする。
着眼点も一味違う。準決勝で感心していたのは、マンUのキャリックの利き足ではない左足の縦パスの精度だった。また、バルサのダニエウ・アウベスのスパイクの皮質をめぐる考察や、サイドバックが投げるべきスローインの角度など、トップレベルで戦う選手の分析は聞いていて飽きることがなかった。
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photograph by Takuya Sugiyama