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本山vs.井出。チーム内の仁義なき戦いが始まる。

 本山哲は今年の開幕前、ブノワ・トレルイエか井出有治のどちらかを押しのけてでもチーム・インパルに割り込むつもりで交渉をしたと言った。念のため、文字にしてもいいかと確かめると、もちろんと答えた。当たり障りのないコメントでお茶を濁すか、おちゃらけた笑い話で場を逃げることの多いこの業界にあって、本山は物事をきっちり語る希有な選手である。当然、それだけの自信と実績があるからこそ取れる態度ではある。

 シリーズ第4戦で全日本選手権フォーミュラ・ニッポンのシリーズポイントランキング首位に立った本山は、第7戦を終え、残り2戦という段階になっても依然として首位の座を守り続けている。夏前にも指摘したが、F1挑戦に対する夢が破れた後、一転、国内中堅チームの立て直しに取りかかり今年は再びチャンピオン目指して突進する本山が、新世代の日本一速い男であることに違いはない。

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