かつて極真空手といえば、「一撃必殺」をキーワードに数々の最強伝説を残した格闘技だった。素手で牛や熊を倒す力強さにロマンを感じた人は数知れない。だが、'90年代に入ってからK―1が台頭。さらにPRIDEを始めとする総合格闘技が普及し始めると、極真の最強幻想は薄らいでいく。
外国人選手として初めて極真の世界王者になったフランシスコ・フィリォはK―1デビュー戦で前年のK―1ワールドGP王者だったアンディ・フグを右フック一発で撃破。極真復活の狼煙をあげたが、K―1において確固たる地位を築くまでにはいたらなかった。年に一度のK―1ワールドGPで優勝することができなかったからだ。フィリォの後釜と期待されたグラウベ・フェイトーザもあと一歩というところでブレイクできずにいる。
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