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危機的状況が続くマリナーズの行方は。

2009/03/08

 午前6時発、デルタ航空アトランタ行き。前夜の試合を終えて原稿を書いたあと、荷造りをして乗り込む。同じ便になったシアトルの地元記者と「眠いね」と軽く挨拶して4時間半ほどのフライトへ。いつもと何一つ変わらない遠征のはずだった。ところが到着して携帯の電源を入れた瞬間、一気に届いた留守電とメール。ただ事でないのは容易に理解できた。6月19日、マリナーズがマクラーレン監督を解任したのだ。

 「可能性はあったから驚きはないけど、不振の選手が先にカットされるかと思っていた。立て続けに首脳陣が居なくなるなんて……」と、アトランタに着いたばかりの地元記者は、急遽シアトルで行われた解任会見に出席できるはずもなく困惑の表情を浮かべた。10日前のペントランド打撃コーチ、3日前のバベシGMに次いで3人目のクビ。選手たちは出発前に知らされ、会見が行われる頃には動揺したまま出発するという、球団の混迷を象徴するドタバタ劇だった。

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photograph by Yukihito Taguchi

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