2001年以来、毎年夏になると誰かしらJリーガーが欧州に飛び出してきたが、とうとうその記録も途絶えそうである。移籍市場が閉じる8月31日までにまだ時間はあるが、この原稿の締め切り時点で新たに欧州組になった選手はいない。
いったいどうして日本人の欧州移籍は減ってしまったのだろうか? 高原直泰の代理人で、稲本潤一のフランクフルト入りにも関わったトーマス・クロートは言う。
「残念ながら、日本人の欧州移籍は非常に難しい状況です。なぜなら、Jリーグにタレントが見当たらないからです」
クロートは選手発掘のために、定期的に日本の映像を手に入れており、6月のコロンビア戦もスタジアムで観戦した。もちろん全てのJリーガーをチェックしたわけではないが、少なくとも今の代表にはすぐに欧州で通用するだけの即戦力が見つからなかったという。
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photograph by Takuya Sugiyama