交流戦がおもしろかったという声があれほど聞こえてきたというのに、あまり景気のいい数字は出てこない。観客動員数はパ・リーグで約15%の伸びを見せたものの、セ・リーグでは約8%の減少。パの増収、セの減収という交流戦の収支は、“経営不振に喘ぎ続けたパの救済”という第一の目的は果たせたのかもしれないが、“プロ野球の人気凋落を食い止める起爆剤になってほしい”という第二の目的までは叶えられなかったことを窺わせる。
何よりもショックだったのは、交流戦における巨人戦の視聴率が惨敗したことだろう。関東地区の平均視聴率はリーグ戦の4月平均が12.9%、交流戦に入ってからが12.2%(ともにビデオリサーチ調べ)。なんと、交流戦を中継したことで、逆に数字を下げてしまったのである。いったいどういうわけなのか。不思議に思って考えてみれば、なるほど、思い当たるフシはある。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています