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《独占インタビュー》「夢はもうないですね」前田大然が語るイプスウィッチ移籍の舞台裏と“大地くん”の言葉「何気ない会話の中で…」

2026/09/11
イプスウィッチ移籍後、リーグ2戦目のマンチェスター・U戦でもあわやゴールかと思わせるシュートを放った
空気を切り裂くスピードと敵を威圧するプレスは憧れのピッチに立っても変わることがなかった。絶え間のないスプリントで世界にその名を轟かせるストライカーが最高峰の舞台に挑む胸中を明かした。(原題:[新天地インタビュー]前田大然「緑よりも青き心で」)

 夢舞台に初めて立つ表情は、晴れやかだった。待ちわびたホームでの開幕戦。迎えたのは、昨季プレミアリーグで7位と躍進したサンダーランドだ。Jリーグ時代から愛着を持つ背中の38番は変わらない。

 かつては夢見ることもなければ、気にも留めていなかった。18歳でプロキャリアをスタートさせた松本、2年目でブレイクした水戸――そのどちらの町よりも「田舎すぎる」というイプスウィッチのホテルで、前田大然は静かな笑みを浮かべて振り返る。

「プロになってからも、プレミアリーグなんて、自分がとても到達できるレベルとは思っていなかった」

 世界最高峰と呼ばれるステージに関心を持ったのは、つい4年前。フットボールが生活に溶け込むスコットランドでプレーを始め、気づけばテレビ観戦するようになった。同じ英国で時差がなく、日中にリアルタイムでチェックできる環境は大きかった。「大地くん」と呼んで慕うクリスタルパレスの鎌田大地をはじめ、日本代表の欧州組からよく聞かされていたのだ。

「何気ない会話のなかで『プレミアが一番だ』って。そこからですね。僕もここでプレーしたいと思うようになったのは」

 セルティックのチームメイトからも同じようなことを耳にした。ビッグクラブのアーセナル、リバプールなどで長く活躍した元イングランド代表アレックス・オックスレイド・チェンバレンがしみじみ話す言葉は、より説得力があった。

移籍は「僕の中ではギリギリのタイミング」

 今夏は欧州5大リーグへのステップアップを目指しつつ、夢の舞台と公言してきたプレミアリーグからの吉報を待ち続けた。浮かんでは消える噂話。現地の移籍専門サイトではブレントフォード、エバートン、ノッティンガム・フォレスト、フルアムなど多くのクラブ名が取りざたされていた。北中米ワールドカップ前、正式に獲得の申し出があったのは、同じ欧州主要リーグでもドーバー海峡を越えた国のもの。待てど暮らせど、希望するレターは届かない。米国で世界の祭典を終える頃には、さすがにしびれを切らした。

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photograph by Getty Images

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