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【動画】「僕がやりたいフィギュアスケートなのかな?」三浦佳生が語るフリー曲‟2度変更”の理由と全日本での“復活劇”の舞台裏「一番は心の状態」《単独インタビュー・前編》

 ミラノ・コルティナ五輪の男子代表に選ばれた三浦佳生選手。今季前半は怪我や不調に悩まされながらも、最終選考会となる全日本フィギュアスケート選手権(12月18~21日・東京)で見事な復活劇を見せ、代表の座を射止めました。荒波を乗り越えた三浦選手に、今の胸の内を語っていただくインタビュー。前編では全日本選手権を迎えるまでの試行錯誤の日々を振り返っていただきました(後編はこちら)。聞き手はライターの野口美惠が務めました。

 シーズン前半戦は、木下グループ杯8位(219.17点)、ロンバルディア杯6位(233.02点)、GP(グランプリ)シリーズフランス杯10位(209.57点)と、これまでにないスランプに陥った三浦選手。実力を出しきれない苦しみのなか、こう感じていた。

「昨年は足の怪我もあって身体のコンディションが良くなかったのですが、(治癒した今季も)どこかで足をかばっていて、うまく噛み合わない部分がありました。でも一番は心の状態。体の感覚と結果が結びつかないという不安がありました」

2025年全日本フィギュアスケート選手権のSP ©Asami Enomoto
2025年全日本フィギュアスケート選手権のSP ©Asami Enomoto

 何が原因で力を出しきれないのか。三浦選手は自身をこう分析した。

「この(五輪までの)4年サイクルの前半2年は、シニアに上がってすぐの時期。特に何もイメージを持たずに勢いだけで上手くいけたと感じています。でも四大陸選手権で優勝したり、GPファイナルに2回出たりと上手くいったから、『今回もこうやれば上手くいくだろう』という余計な考えが生まれてきていました。やっぱり試合では、今の自分に集中することが大事。その状況下で自分が出来る最大限のことを考える、ということにフォーカスしていきました」

2025年全日本フィギュアスケート選手権のFS ©Asami Enomoto
2025年全日本フィギュアスケート選手権のFS ©Asami Enomoto

 さらに今季は、戦略的にフリープログラムの曲変更を2度行った。シーズン冒頭の「オペラ座の怪人」から「ラストサムライ」へ、そしてスケートカナダからは昨季の「シェルブールの雨傘」に戻したことで復調への波に乗った。

「僕自身は意外と、激しい曲よりも繊細でなめらかな曲のほうが自分のスケートとしては合う、という印象を持っています。『進撃の巨人』の時も周りから『合ってるね』と言ってもらえるのは有り難かったのですが、自分の中では『僕がやりたいフィギュアスケートなのかな?』という感じがありました。今季のプログラムをどうするかという時に、島田高志郎君に相談したら『僕は、佳生君のシェルブールが嫉妬するくらい好きなんだよね』と言ってもらって、このプログラムがやっぱり良いのかなと思って決めました」

2025年全日本フィギュアスケート選手権のFS ©Asami Enomoto
2025年全日本フィギュアスケート選手権のFS ©Asami Enomoto

 自身の気持ちと身体を乗せて滑ることができる一曲に、今季の運命を託した三浦選手。ミラノ・コルティナ五輪代表への階段を一段ずつ登っていきました。インタビュー動画1本目では、以下のことも語っています。

  • オリンピックが決まって「実感はまだ」
  • 4年前の全日本選手権も経験したが「違う空気感」
  • GPファイナルが無いことを「メリット」に全日本へピーク
  • 昨季や今季前半は過去の経験論にとらわれていた
  • 曲変更の理由「オペラ座の怪人」「ラストサムライ」「シェルブールの雨傘」
  • 恋愛の繊細な曲を滑り、演技構成点(PCS)に納得
  • 佐藤紀子先生の指導で「フリーレッグに緩急をつける」

 三浦選手の精神力の強さが伝わってくるインタビューです。ぜひご覧ください。(2025年12月24日取材)

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photograph by Yuki Suenaga

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