全レースを終えた時、田中希実(ニューバランス)は清々しい笑みを浮かべていた。9月13日から21日までの9日間にわたって日本中を熱くさせた世界陸上。女子中長距離のエースは、東京五輪で史上初となる8位入賞を果たした1500mで準決勝に進めず、前回大会で8位入賞を飾った5000mでは残り1周で7位につけるも最後に力尽きて12位に終わり、2大会連続の入賞に届かなかった。結果だけを見れば2種目とも望んだ形ではない。だが、田中はスッキリした顔と口調でこう言った。
「格好良い姿を見せたかったけど、隠すことなくありのままの自分を見せられた。今日を何かの終わりの日、そして、始まりの日にしなさいという神様からのメッセージだと思う」
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photograph by Kiichi Matsumoto
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