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《独占告白》「大宅さんはすごい“ドS”なので…」高橋藍が語るサントリーでの“めちゃくちゃいいコンビ”とSVリーグの重圧「“客寄せパンダ”になってしまう」

2025/07/11
サントリーを初代王者に導いた高橋藍
新生SVリーグの“顔”として期待と重圧がかかる中、サントリーを初代王者に導いた23歳のアウトサイドヒッター。シーズンを通して感じたリーグの可能性やこれからの課題、チームへの感謝の想い、自身の目標について率直に語る。(原題:[リーグ優勝インタビュー]髙橋藍「“世界一”のために必要なこと」)

「非常にほっとしています」

 期待と注目を浴び続けた約7カ月間を、大同生命SVリーグ優勝、チャンピオンシップMVPで締めくくった髙橋藍の、優勝直後の一言に実感がこもっていた。

 バレーボールの国内トップリーグは2024-'25シーズンに「Vリーグ」から「SVリーグ」へと名称を変え再スタートした。その節目の年にサントリーサンバーズ大阪は、世界最高峰リーグのイタリア・セリエAで3季プレーしていた髙橋を獲得。すでに日本代表の中心選手として活躍し、絶大な人気も得ていた23歳の加入は大きな話題となり、髙橋は新生リーグの顔となった。

 サントリー対大阪ブルテオンの開幕戦はゴールデンタイムに地上波生中継され、チケットは即完売。サントリーのホームゲーム平均入場者数はリーグトップの5494人を記録した。アウェイゲームでも満席になることが多く、相手チームの関係者は喜びながらも、髙橋の活躍に沸く会場に「どちらのホームかわからない」と苦笑した。旋風を巻き起こした初の国内シーズンで、髙橋は何を感じ、何を掴んだのか。

――リーグ優勝後の「ほっとした」という言葉には様々な感情がこもっていたのでは。

「そうですね。僕自身、日本で優勝しなければという使命があったので、まずはそれを成し遂げられたことに本当にほっとしました。最初からうまくいったわけじゃなく、10月の開幕は連敗スタートで、その後も落とす試合が多かった。自分自身も最初はコンディションがよくなくてストレスを抱えていました。口では『大丈夫、大丈夫。まだ始まったばかりだから』と言っていたけど、みんな不安はあったと思う。でも徐々にチームが出来上がり、僕自身もコンディションが上がって、12月の天皇杯を獲れたことが勢いをつけるポイントになりました」

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photograph by Takuya Sugiyama

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