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「練習の質が格段に上がりました」高橋藍がサントリーサンバーズ大阪にもたらすもの《守衛室設置、チームバス…でも新監督は「特別視しない」》
2024/10/10
3シーズン腕を磨いたセリエAからSVリーグに戦いの場を移した高橋藍。昨季リーグ覇者のサントリーは彼に何を望み、チームに招いたのか。首脳陣と主力選手が「藍効果」への期待と、その影響力の大きさを語る。(原題:[SVリーグの旗手として]サントリーと歩む世界一への道)
今年8月、サントリーサンバーズ大阪の練習拠点である大阪府箕面市のトレーニングセンターに、守衛室ができた。以前は誰でも体育館までたどり着くことができたが、今はあらかじめ許可を得ていなければ守衛室より中に入ることはできない。高橋藍の入団が、チームを動かした。
現役時代に司令塔としてサントリーをリーグ優勝へと導き、現在はゼネラルマネージャーを務める栗原圭介はこう話す。
「これまでは少し選手任せになっている部分もありましたが、やはり選手を守る意味で(守衛室が)必要だろうと。一概にフォロワー数だけで判断するわけではありませんが、やはり芸能人並みのフォロワー(インスタグラムのフォロワー数約278万人)がいる人気選手だということは確かなので。藍だけでなく世界の名選手が来ていることもあり、選手ファーストで環境を見直し、改善した部分の一つです。他にも体育館の床に新しいタラフレックスを敷き直したり、チームバスも製作しました」
“大阪から世界へ”を実現するための戦力としての高橋藍。
その高橋藍の加入効果は早速表れており、チームの有料ファンクラブ会員は、昨季の10倍以上に。大阪でのホーム開幕戦のチケットは1時間足らずで完売。入団発表以降、高橋藍はもちろん、チームへの取材依頼も殺到している。栗原はこう続けた。
「新しいファンの方をいかに“箱推し”、つまりチームのファンにしていくかが運営サイドのミッションになります。人気選手がいなくなったらファンがいなくなる、という経験も何度かしていますので」
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photograph by Takuya Sugiyama