#991
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《振付チームが語る》「ダイスケは憧れの選手だった」高橋大輔が集大成としたプログラム「The Phoenix」制作秘話<アーカイブ記事/2019年>

来年1月からのアイスダンス転向を発表し、男子シングル選手として臨む集大成のシーズン。ダンサーとスケーター、新プログラムの振付を手がけた2人が、その舞台裏を明かした。(初出:Number991号 [振付チームが語る制作秘話]高橋大輔「集大成の新プログラム」)

 2010年バンクーバーオリンピック男子銅メダリスト高橋大輔が、村元哉中と組んでアイスダンスに転向することを発表し、世界中のスケート関係者を驚かせたのは9月26日のことだった。

 出場が予定されていた西日本選手権は、左足首の捻挫を理由に欠場となった。シングル選手としては、今シーズンの全日本選手権が最後の舞台となる。

「ちょっと大事をとって、全日本に向けて精一杯やりたいなと思って、休ませてもらいました。すみませんでした」と、アイスショー「氷艶2019」のディレイ・ビューイングのトークイベントで集まったファンたちに頭を下げた。

「最後に有終の美を飾りたいということですよね」と司会者につっこまれると、「有終の美を飾れるかどうかわかりませんが、精一杯頑張りたいと思います」と言うと、少し感極まったように「ありがとうございます」と言葉を詰まらせた。

高橋は新SP「The Phoenix」

 12月の全日本選手権には、高橋は新SP「The Phoenix」と、昨季のフリー「ペール・グリーン・ゴースト」で勝負に挑むことが発表された。

 すでにアイスショーで披露された新作「The Phoenix」は、アメリカ在住のダンサーで振付師、シェリル・ムラカミと、ミーシャ・ジーのコラボで作られた作品だ。本誌の独占取材に答えて、ムラカミはその馴れ初めを説明した。

シェリル・ムラカミ Gabriel Encinas
シェリル・ムラカミ Gabriel Encinas

「初めてダイスケにあったのは、2007年だったと思います」

 日系3.5世だというムラカミは、日本語は全く話せない。

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photograph by AFLO

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