
コート上では点を決めたら大きく吠え、全力で喜びを表現する。そんな熱さとは裏腹に、インタビューでの語り口は淡々としていた。
「SVリーグで海外の選手や日本代表の選手と戦う中で、勝っていると思うこともあります。自信がある『得点の取り方』もそうですし、守備の部分でもこの選手に勝ってるな、じゃあ次はどんな練習をしたらもっと上のレベルで戦えるかなっていうのは常に考えていますね」
日本代表経験者の深津旭弘や柳田将洋が所属する東京グレートベアーズで、大学在学中の内定選手時代からアウトサイドヒッターとして活躍してきた。プロ1年目となる2024-25シーズンはポストシーズンのチャンピオンシップ・クォーターファイナルを含む全46試合に出場している。4月には自身初となる日本代表登録も発表された。

スパイカーとしてはネット際での巧さが光る。強いスパイクだけでなく、軟打も使って、バリエーション豊かに点を重ねていく。その原点は中学時代にあった。
「中学3年生の時ぐらいにはいろんな点の取り方をしていました。元々、相手の嫌がるプレーをするのが好きだったんですよ。ミニゲームとかでも、遊びでやるようなゲームでも。それが6対6のバレーボールでも生き始めたのが中学生の時です」
2024-25シーズンを終了して、600得点を記録し、リーグ全体13位の成績だった。日本人選手では日本代表の西田有志(大阪B)の750点、宮浦健人(ジェイテクト)の680点に次ぐ3番目。ルーキーではトップになる。
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