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《独占インタビュー》「ああいうピッチャーって日本にいない」佐藤輝明がドジャース・スネルらとの対戦で感じた「しっかり当たれば、飛ぶ」の深い意味とは?【阪神タイガース】

Good and bad fortune are like a twisted rope――禍福は糾える縄の如し。
DeNAを京セラドーム大阪に迎えてのホーム開幕3連戦、佐藤輝明は禍いの真っ只中にあった。
スタートは順調、いや、最高だった。広島での開幕戦、彼のバットは最初の打席でライトフェンスの向こう側へとボールを放り込んだ。チームの勝利に直結した決勝2ランに、プロ5シーズン目を迎えた佐藤の大ブレークを予感したファンも少なくなかったことだろう。
予兆は、あった。
3月16日、東京ドームでロサンゼルス・ドジャースと対戦した阪神は、前日のシカゴ・カブス戦に続き、3-0の勝利を収めた。勝負を決めたのは、4回裏、ブレーク・スネルから佐藤が放った3ランだった。
最速100マイル(約161km)、平均でも95.7マイル(約154km)の強いフォーシームにチェンジアップ、カーブ、スライダーなどの鋭い変化球をちりばめるスネルは、通算の奪三振率で長いメジャーリーグの記録を塗り替えうる怪物左腕である。特に、左バッターに対する強さは圧倒的で、9シーズンにわたる全キャリアにおいても15本、昨シーズンに関していえばたったの2本しか本塁打を打たれていない。
そんな怪物から、佐藤は打った。今年こそ、ついに今年こそ才能を全面的に開花させてくれるのではないか――期待は、いやが上にも高まっており、加えて、開幕戦での第1打席ホームランである。これでテンションの跳ね上がらない阪神ファンは、そういるものではない。
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