#638

記事を
ブックマークする

U―17世界選手権で感じた、ある“嫉妬”。

2009/03/08

 現在、U―17世界選手権の取材で、ペルーへ来ている。これを書いている時点で大会はまだ進行中だが、中国と北朝鮮が揃って1次リーグを突破した。過去2大会のアジア勢は、出場3カ国合わせても1勝ずつしか挙げていないのだから、これは快挙と言っていいだろう。

 とはいえ、両国とも最終戦は相手の猛攻を耐えしのぎ、何とか勝ち点1を死守してのギリギリ2位通過。技術、体力、組織など、様々な面で、まだまだ世界トップとは差があるというのが現実だ。

 だが、こうして客観視を装ってみたところで、妬み半分になってしまうのは、やはりこの場に日本がいないことが大きい。とりわけ、森本貴幸という稀有の才能を送り出せなかったことは、残念の一言に尽きる。森本は昨秋時点で、すでに飛び級でU―19代表に専念していた。そこに欠かせない選手だったなら、当然の選択だったろう。だが、実際にはスーパーサブ以上の存在ではなかった。結局、森本を失ったU―16代表は世界の舞台を踏めず、森本自身もワールドユースでは、40分足らずプレーしたにすぎない。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
キャンペーン終了まで時間
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Michi Ishijima

0

0

0

前記事 次記事