生きていたら65歳のディエゴ・マラドーナはアルゼンチン・ブエノスアイレスのラフな地区、ビジャ・フィオリトに育った。
よく知られた逸話。母は食事の時間がくると「おなかが痛い」とつぶやいた。「ウソだよ。もともと自分の分なんてなかったんだ」(www.ole.com.ar)。数年後には名をはせるサッカーの天才は13歳でそのことに気づいた。
貧困。犯罪。そこへ裸足でも球を強く柔らかく蹴る少年が出現する。名声も富も得て、家族どころか一族を潤わせる。そんな古典的なイメージは、あるとき、あるところにもたらされた事実だ。格差や差別の主題でありフットボールそのものの物語でもある。そう。このスポーツは、刈りそろえられた芝の庭や私立学校やシャンパンとは縁なき衆の味方のはずだ。
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photograph by JIJI PRESS
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