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【柏レイソル】「お前は20歳を超えてから伸びる」“大型ボランチ”熊坂光希を支えた恩師の言葉、そして古巣で「証明したかった」こと《インタビュー》

ボールを取って、取って、取りまくる――。柏界隈では「見つかってしまった」感があるに違いない。開幕から好調を維持する柏レイソルにおいて強烈すぎるインパクトを残しているのが大卒2年目、185cmの長身を誇る大型ボランチの熊坂光希だ。
足の長いリーチを生かしたボール奪取能力には目を見張るものがある。加えて豊富な運動量と広いプレーエリア、そして攻撃の起点としても存在感を発揮している。ルーキーイヤーの昨季こそリーグ戦10試合の出場にとどまったが、今季就任したリカルド・ロドリゲス監督のもとで揺るぎない地位を確立しつつある。
レイソルの育成組織出身であり、先のパリオリンピックでも活躍したストライカーの細谷真大とは同期にあたる。だがU-18時代は右膝に大ケガを負った影響もあって試合にほぼ絡めずに、目指していたトップ昇格も叶わなかった。
「試合に出られなくてメンタル的にはきつかったです。トップに上がれないのは自分のなかで分かっていたし、(サッカーを続けることに)区切りをつけたほうがいいのかなと思ったこともありました」
それでも諦めなかったのは、ポテンシャルを高く評価してくれた育成組織時代の恩師・芳賀敦からの「お前は20歳を超えてから伸びる」との言葉があったからだ。心に刻み、くじけそうになると胸の内で反芻した。
関東大学1部のベストイレブンに選ばれた
東京国際大に進学すると恩師の読みどおり、頭角を現していく。20歳になった2年生から公式戦に出始め、4年時には関東大学1部のベストイレブンに選ばれている。優勝には届かなかったとはいえ2年連続リーグ戦2位というチームの躍進は、熊坂なくして語れなかった。
「レイソルの育成組織でパスサッカーが自分に根づいていたなか、大学に行って180度違うサッカーに変わりました。パスをあまりつながず、フィジカルで勝負していくスタイルです。でも自分に足りていない部分だったので一生懸命に取り組むことでうまく融合できているなという手応えみたいなものはありました」
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