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「やっぱり敵は強いほうがいい」ダルビッシュ有38歳が語る“特別な存在”ドジャースと“お家騒動”パドレスの強み「ピッチャーも野手も距離感が近い」

2025/03/23
王者を最も苦しめたチームであることは間違いない。特に昨季の後半戦は、メジャー随一の勢いを誇った。このオフは補強においてライバルに水をあけられたが38歳の大黒柱は仲間たちのポテンシャルを信じている。(原題:[逆襲のパドレス]ダルビッシュ有「敵は強いほうがいい」)

「やっぱり敵は強いほうがいいですから。自分たちとしても倒すことを目標にして、去年、いい感じで対戦できていたので、今年も同じような感じで対戦できたらいいなって思います」

 メジャー14年目のキャンプインを迎えたパドレスのダルビッシュ有は、同地区のライバルであるドジャースについて、そう語った。

 昨季の地区シリーズ(DS)で、ダルビッシュはドジャースを相手に2試合に先発して合計13回2/3を3失点と好投している。先勝されて迎えた第2戦は7回3安打1失点でチームを勝利に導き、2勝2敗の最終第5戦は6回2/3を3安打2失点ながらパドレス打線が沈黙して敗れた。

 いずれの登板でも左足の上げ方、降ろし方のタイミングに変化をつけ、腕の角度も時には下げてサイドスロー気味に投げるなど、手を替え品を替えた。結果的に世界一に上り詰めたドジャースを、ポストシーズンで2試合続けて“抑えた”といえる先発投手はダルビッシュだけだった。

Yukihito Taguchi
Yukihito Taguchi

「去年は最後、DSでいろいろやりましたけど、自分がまだ改善できる余地があるなってすごく思えた。それがドジャースだけでなく、ほかのチームにもやっていきたいところはあるので、そこは楽しみな部分です」

ダルビッシュになぜドジャースは「特別な存在」なのか

 ダルビッシュにとって、ドジャースは特別な存在だ。

 2017年7月末にレンジャーズからトレード移籍し、3カ月間、背番号21のドジャーブルーのユニフォームを着た。そこで目にしたのは、名門に根付く「Winning Culture(勝者の文化)」だ。

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photograph by Yukihito Taguchi

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