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「世界一はお金の力だけが理由ではなかった」ドジャース“編成”の妙を読み解く《24年に130試合以上出場は大谷翔平ら4名のみの背景》

2025/03/20
(左から)トミー・エドマン Tommy Edman、マイケル・コペック Michael Kopech
開幕戦からワールドシリーズ最終戦までメンバーは大きく変わった。トレードも駆使し、常に故障者の穴を入れ替えながら戦った。変幻自在のチーム作りで駆け抜けた、2024年を振り返る。(原題:[2024年を読む]世界一を勝ち取った“編成”の妙)

 ドジャースが大都市球団として、地元テレビ局との大型契約や、観客動員力を背景に選手の獲得に大金を注ぎ込むことのできるチームであることは明らかだ。だが、新型コロナウイルスの影響で年間60試合制で行われた2020年以外では、'24年に36年ぶりのワールドシリーズ制覇をなし遂げることができたのは、思い通りに選手を獲得できるお金の力だけが理由ではなかった。

 '24年のドジャースは、打線に大谷翔平とテオスカー・ヘルナンデス、投手陣にタイラー・グラスノウと山本由伸を迎えて、近年にない厚い選手層を形成していた。だが地区優勝もワールドシリーズ制覇も、大物スターの獲得だけでなく、投打ともに故障者が相次いだ中、チーム事情に応じた補強をタイミングよくできたこと、これが、大物スターの獲得と同様に重要であったことは間違いない。

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photograph by Yukihito Taguchi

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