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「詰まることは恐れません」「それは技術です」イチローが語っていた落合博満、ジーターとの共通点「僕のバッティングの生命線です」《独占インタビュー/2001年》

2025/02/25
メジャー1年目にして首位打者、最多安打、盗塁王のタイトルに加え、ア・リーグの新人王とMVPにも輝いた。日米のファンを魅了し、ベースボールに新たな価値を創造した功績に、ナンバー史上初の2度目のMVP賞を贈る。(初出:Number531号 イチロー「99%の満足」 NumberPLUS「イチローのすべて」にも掲載)

「今日は何の話? ワールドカップの話だっけ(笑)。日本はダークホースですね、スピードと組織力で」

──どこで仕入れたんですか、そんな話(笑)。

「日本代表、何試合か観たことがあるんです。見ていたら、そういう特徴を感じること、あるじゃないですか。個々の能力はよくわからないけれど、組織的な動きは他の国より長けているなって素人でもわかります」

──2002年6月、アメリカでもテレビで観られますね。あ、日本戦はやらないかな。

「この前もアメリカ人に『日本は、どうなんだ』って聞かれたんです。だから言っちゃいましたよ、偉そうに。『うん、スピードと組織力は抜群だから、けっこうやると思うよ。侮れないよ』って(笑)」

──実は……2回目のナンバーMVPを受賞されました。2回受賞された方は初めてです。今日は、その話で(笑)。

「ありがとうございます。1回はチャンスがあるけど、2回というのはなかなかないですよね。それは重いことだと受け止めております」

「どんな状態でもゲームに出る、それが一番の目標でした」

──去年、メジャーでいきなり首位打者とMVPを獲った。日本では何度も獲ってきたタイトルですが、日本とメジャーとでは、やはり満足の度合は違いますか?

「満足感というのはタイトルを獲った、獲らないということで得られるものではないんですね。'99年、2000年は自分にとってすごくいい状態にあって、それなりに満足していましたけど、途中で(故障して)ゲームに出られなくなったでしょう。でも、去年は出場試合が多かった。その中で出した結果ということを考えれば、満足度は今までの中でも高いと言えるでしょうね」

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photograph by Naoya Sanuki

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