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「来年は2区を走るつもりで」箱根駅伝3区で6人抜き…早大・山口竣平は“失敗を恐れない”1年生「(鈴木)琉胤の入学はちょっと嫌ですね(笑)」《ロングインタビュー》

2025/02/11
箱根駅伝3区で6人抜き、区間3位と快走した山口竣平
 第101回箱根駅伝出場校の監督や選手にインタビューするシリーズ。今回は動画ではなくテキストのかたちで早稲田大学のルーキー・山口竣平選手が登場です。
 佐久長聖高校時代、都大路では留学生区間の3区で日本人トップの走りで先頭に立ち、都道府県駅伝では2年連続で区間賞を獲得。チームの優勝に貢献し、駅伝での「強さ」が際立つ選手です。今回、初となった箱根駅伝では、3区で6人抜きの区間3位。早稲田の大エース・竹澤健介氏の大学記録を塗り替えました。箱根デビューを振り返るとともに、"佐久長OB"の強さの理由、思い描く来季の姿について語ってもらいました。

ーー3区で1時間01分15秒の区間3位。改めて自分の走りをどのように振り返りますか?

 花田(勝彦)監督から伝えられた設定タイムは61分40秒。それを25秒上回ることはできたのですが、60分台も見えていましたし、あと15秒削れば1年生の日本人最高記録(※第98回大会で青山学院大の太田蒼生がマークした61分00秒)を更新できたわけなので。満足しているわけではないですし、来年にむけてもっと頑張りたいと思える「起爆剤」になった大会かなと思っています。

ーー設定タイム自体、かなり速いですよね。

 設定タイムを言われたときは、漠然と「行けるかな」と思ったんです。でも、地点ごとの通過タイムを見たら「これ、速いんじゃないか」って。花田さん、自分に期待しすぎてるんじゃないかなあ……って思いましたけれど(笑)。あ、そもそも設定タイムが早稲田記録だというのを知らなかったこともあり、自分の今ある力を出せば区間一桁には入れると思っていたので、タイムはあまり意識していなかったですね。走り終わった後も、区間歴代何番なんて入っていないだろうなあって。1時間後くらいにSNSを見ていたら、「早稲田記録だ!」と騒がれていたので、ああそうなんだと。

3区・山口から4区・長屋へのタスキリレー photograph by JMPA
3区・山口から4区・長屋へのタスキリレー photograph by JMPA

ーーそもそも、3区に決まったのはいつ頃だったのでしょう?

 けっこう早かったですね。間瀬田(純平)さんの状態次第では、僕が1区に行く構想もあったみたいです。でも多分、2区の(山口)智規さんと5区の工藤(慎作)さんの次くらいに決まっていたと思います。

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photograph by Yuki Suenaga

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