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【Wインタビュー】「デカイほうが有利。でも…」関田誠大175cm、山本智大171cmは“日本代表=世界一”を証明するために《パリ五輪バレーボール男子》

2024/07/27
セッターの関田(左)とリベロの山本
高い壁が居並ぶ世界では小さく見える2人。司令塔は磨き抜いた技術と駆け引きを武器に、守護神は盟友の思いも背負って戦うことで、決戦の地では列強が恐れる巨大な存在となる。(原題:[頂点へのキーマン2人]関田誠大&山本智大「小さくても勝てる理由」)

 2m43cmの高さのネットを挟んで争うバレーボールという競技で、日本が世界ランキング2位になる日が来ようとは――。

“史上最強”の今の男子日本代表の顔といえば、主将でエースの石川祐希や高橋藍、西田有志といった得点源の選手たちだろう。彼らが世界トップレベルの実力者であることは間違いない。また、長年課題と言われてきたミドルブロッカー陣も、身長2mを超える高さと技術を兼ね備えた山内晶大、高橋健太郎、小野寺太志の3人が揃った。

 とはいえ世界を見渡せば、優秀なスパイカーは数知れず。その中で今、日本がトップを争えるのは、スパイカーにつなぐまでの1本目(サーブレシーブやディグなど)と2本目(トス)の精度が非常に高いため、3本目を打つスパイカーがストレスなく、持てる力を最大限に発揮できるからだ。

「大きいに越したことはないスポーツだと思います」。

 その1本目を統率するリベロの山本智大と、2本目を操るセッターの関田誠大。関田は身長175cm、山本は171cmと、2m級の選手が居並ぶ国際舞台ではひときわ小さく見える2人が、日本の勝利の鍵を握っている。

 東京に続く2度目の五輪に臨む関田に、改めて身長のことを聞いてみた。

「気にしますよ。できるなら2mぐらい欲しい」と答えて笑いを誘う。

「僕(のブロックの上)から攻められることって多いんで。今後出てくるんだったら大きい人がいいですよね。大きいに越したことはないスポーツだなと思います」

FIVB
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 これまでもそうだった。身長のことを聞かれるたび、「もちろんデカイほうがいろいろ有利だなと思います」と答えていた。

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photograph by Asami Enomoto

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