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「これ以上は、無理でした」カロリーナ・コストナーが母国で迎えた有終の美<14回目の世界選手権/2018年>

2018.03.21 World Championships
(初出:Number PLUS FIGURE SKATING TRACE OF STARS 2017-2018カロリーナ・コストナー 「美しき滑りに万感の思いを込めて」)

 カロリーナ・コストナーは、14回目となる世界選手権を自国イタリアのミラノで迎えた。31歳のベテランにとって、2010年トリノに続いて2度目の自国開催の世界選手権だった。

「イタリアの観客がこのスポーツに興味を持ってくれたことが何よりも嬉しい。私が出場しはじめた15年前は、誰も何もわからなかった。2006年に(トリノ)オリンピックが来た時に少しずつ人々の興味が芽生えてきて、今日ではこんなに多くの観客が来てくれました」

 ほぼ満席状態だった会場のメディオラヌムフォーラムで、コストナーはSPでは会心の演技を見せた。オリンピックチャンピオンのアリーナ・ザギトワを僅差で抑え、サプライズでトップに立った。ジャンプがすべてきまると、ベテランの彼女のスケーティングの質、体の使い方のラインの美しさが特に際立つ。

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photograph by Asami Enomoto
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