昭和30年代後半から40年代初めにかけて、日本のボクシング黄金期に華々しく活躍した関光徳さんが66歳の若さで急逝した。
世界王者の畑山隆則、新井田豊を輩出した横浜光ジムの会長を務め、指導者としても成功を収めたが、古いファンにはやはり「ボクサー関光徳」の印象が強い。
「今だったら、世界チャンピオンになっているよ」。訃報に接して、ファイティング原田さんはこう話したが、筆者も躊躇なくこれに同意する。世界王者が数え切れないほどいる現在と違い、10階級10人しか存在しない頃に、世界を手中にしかけたのだから、原田さんが「今なら──」と言うのは無理もないのだ。
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