#869
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《対談》遠藤保仁が福西崇史と語り合ったアジアカップの意義「試合をこなしながらチームを作れる」「ヤットの退場のせいで…」

2024/01/31
「日本はアジアのチャンピオンとして君臨しないと」4回目のアジアカップを前にして遠藤は、そう語る。2004年の同大会でコンビを組んだ福西に、遠藤が明かした日本代表としての心構えとは―。(初出:Number869号[ともに戦った男たちが語る]遠藤保仁 × 福西崇史「この1カ月がチームを強くする。」)

福西 もうすぐアジアカップが開幕するけど、どうよ? ヤット(遠藤)が出場するのは、今回で4回目でしょ?

遠藤 そうですね。やっぱりこの大会は、どうしても優勝しなきゃいけない大会ですよね。日本はアジアのチャンピオンに君臨しないといけない。それによって相手に与える印象が変わってくるし、W杯予選に影響する部分も大きいですから。

福西 そういう印象によって、試合の入り方が全然違ってくるんだよな。相手の。

遠藤 そうそう。「今の日本なら勝てる」と思われるのと「引き分けで十分」と思われるのとでは全く違いますからね。だから、この大会で「日本は強い」という印象を与えておくことは大切かなと。

福西 コンフェデレーションズカップの出場権も懸かっているしね。

©Takashi Shimizu
©Takashi Shimizu

遠藤 それもすごく重要ですよね。W杯本番の1年前に、同じ国、同じ会場でやれることが最高のシミュレーションになりますから。選手にとってもそうだけど、特にスタッフにとって大きいんじゃないですかね。しかも、次はロシアでしょ? (本田)圭佑以外、ほとんど知らないと思うから。

福西 うん。アジアカップを経験することで期待できる伸びしろは、いろんな意味で大きい。チームの強化という意味では最も重要な大会なんじゃないかと思うよ。

遠藤 そうですね。決勝まで行けば1カ月間くらい活動するわけだし、試合をこなしながらチームを作れますから。

福西 実戦と修正を繰り返すメリットね。

遠藤 そうそう。その日の夜とか次の日にみんなで話し合えるし、分からないことがあれば監督に聞けばいい。しかも、負けられない立場で試合に臨めることが、チームにとってすごくいい経験になりますよね。

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photograph by Takashi Shimizu

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