#1025
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「五輪が特別なのは理念があるから」石川祐希が“大逆風”の東京オリンピック直前に語ったこと<インタビュー/2021年>
2023/10/23
中央大学1年だった2014年に日本代表デビューを果たした。男子バレーボール界をけん引するエースは、'18年からイタリア・セリエAでプロ生活を送っている。東京大会は日本男子にとって'08年北京以来の五輪。自身初となる大舞台で石川が表現したいと思い描いていることは何か。(初出:Number1025号[五輪の意義を考える]石川祐希「互いに尊重し合いつつ1つのゴールに向かって」)
五輪には出たことがないので、具体的にはどのような大会なのか分かりません。でも、リオデジャネイロ五輪を現地へ見に行ったときの記憶は鮮明に残っています。なかでも、決勝でブラジルがイタリアを下して優勝を決めた試合。自国開催で金メダルに輝くということは、これほど人を熱狂させるものなのかと実感しました。
観客の熱量も選手自身の熱量も、僕が経験してきた世界選手権やワールドカップとは違い、特別なのだという思いが強くなりました。
東京五輪をはっきりと意識するようになったのは、日本代表の一員として出たリオ五輪の予選で敗退したときです。試合前は普段と同じ国際大会の一つというつもりで平常心を心掛けたのですが、それでは全く通用しませんでした。予選でも通用しなかったので、五輪の本番で戦うにはさらに強い意志を持ち、準備にもしっかり取り組まねばならないと腹が決まりました。
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photograph by Itaru Chiba