
まさに彗星のごとく現れた、日本代表の若きエース。「人にできることは、必ず自分にもできる」というポジティブ思考に至るまでの葛藤、五輪への決意、そして尊敬する石川祐希への想いをオープンに語った。
「今の日本バレーの強さを、本当に証明できたなという思いがありましたね」
銅メダル獲得の瞬間を、高橋藍は晴れやかな笑顔で振り返った。
今夏のネーションズリーグで、男子日本代表は主要な世界大会では46年ぶりとなるメダルを獲得した。
「正直、実感はすぐにはなかったんですけど、勝った! という思いと、3位取った! という今までにない新鮮な感じと、長いタフな大会が終わった解放感もありました(笑)」
従来の守備の要としての働きに加え、今年のネーションズリーグでは攻撃面で目覚ましい成長を示した。特に相手の2枚ブロックのインナーを抜いてコートに突き刺さるカミソリのようなスパイクは、強烈なインパクトを残した。打つコースの幅広さも、選択肢の多さも力強さも加わり、主将でエースの石川祐希に次ぐチーム2番目、全体でも6位の198得点を叩き出し、メダル獲得の大きな力となった。
「自分自身、その攻撃力の部分を詰めていくために、海外で経験を積もう、常に世界を相手に戦おうとイタリアに行ったので、それでレベルが上がって、日本代表の中でも昨年より成長した姿を見せられたことは、大きな進歩でしたし自信になりました」
表情からは自身の成長への手応えと、望んでいたかたちでチームに貢献できたという充実感がうかがえた。自分の挑戦が実っているという自信が、瞳に宿っている。

それでも「自分がもっと軸となって、最後の1点だったり、この1本というところで、もっともっと頼ってもらえるエースになっていかないと」と貪欲だ。
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photograph by Asami Enomoto