1月に現役を引退した車いすテニスの国枝慎吾が、パラスポーツの社会的認知度の拡大に貢献したとして国民栄誉賞を受賞した。
その貢献は国内にとどまらない。3月に来日したデービッド・ハガティ国際テニス連盟会長は報道陣との懇談の席で国枝への感謝を述べた。男子歴代最多の四大大会50勝など数々の記録を打ち立てたことに加え、「競技を進歩させた。面白い競技に高めた」ことを評価、「車いすテニスを育てた、確立させたと言っても過言ではない」と言い切った。隣に座る国枝には満面の笑み。競技を広く認知させ、地位を向上させるために力を注いだことが報われたのだ。
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