第1シード危うし、と思わされる瞬間が何度もあった。だが、木下グループジャパンオープンは本命カルロス・アルカラスの2連覇で幕を下ろした。4月に右手首を負傷し、4カ月半ぶりの復帰戦となった全米では準々決勝敗退。ジャパンオープンが復帰後初の優勝となった。復帰2戦目(エキシビションマッチを除く)でのタイトルに「まさか、これだけ早く勝てるとは思ってもいなかった」と笑みをこぼした。
まさか、は謙遜でも何でもないだろう。調子が上がらず、自滅のようなエラーが目立った。準決勝の第1セットは5-3から大失速。14ポイントを連続で失い、5-7で落とした。「何が起きたかわからなかった」と話したように、男子テニス2強の一角が見せたこの崩れ方は衝撃的だった。第2セットで立て直したが、まるで二人のアルカラスがいるようだった。試合後には「試合で、あるいは大会で常に高いレベルを保つことが必要」と不安定なプレーを反省していた。
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photograph by JIJI PRESS
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