この1月、車いすテニスツアーを統括する国際テニス連盟(ITF)は『新星小田凱人 世界一になる準備はできている』と題する記事を公式サイトに載せ、当時世界10位の15歳を破格の扱いで紹介した。最年少の14歳11カ月でジュニア世界1位になり、今春、16歳になる直前にプロ転向。その注目株が全仏で四大大会に初出場した。ITFによると16歳は史上最年少だという。
準決勝で国枝慎吾に敗れたが、準々決勝ではリオパラリンピック金メダルのゴードン・リードに快勝した。仕掛けの早さに対応できず、ウィナーを呆然と見送るリードの表情が衝撃を物語る。「自分の良さである、一発で打ち抜くショットも増えた」と小田。リターンから、またサーブからの3球目で常に攻めていく。ATPツアーのトップ選手が実践する3球目攻撃そのものだった。
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photograph by Hiromasa Mano