世界ランク1位を維持し続け、既に9年。車いすテニスの世界で頂点に君臨する男が語る、リオでの大舞台を控えた1年への決意とは。
国枝慎吾は負けたことがニュースになる数少ないアスリートの1人だ。'15年12月、シーズン最終戦のNECマスターズ1次リーグでヨアキム・ジェラールに敗れ、2014年1月から続いた連勝が77で止まった。
「まあ、順当な結果かなと。優勝できるだけのコンディションになっていなかったので、覚悟していた部分もありました。メンタル面での駆け引きではこちらに分があるので、いけるかなとは思っていたのですが、それだけではごまかしきれなかった」
11月に腰を痛め、調整不足で臨んだ大会だった。過去10戦全勝の相手に1次リーグ、決勝と連敗し、4連覇を逃した。シングルスでは約2年ぶりの敗戦だったが、ショックは「思ったほどではなかった」という。
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