タレントの流出にどう対処していくか。Jクラブにとって、人材確保の在り方を見直す時期に来ているかもしれない。
この冬もJクラブを支えてきた多くの若者たちがヨーロッパへ渡っている。海外組への転身だ。際立つのは低年齢化だろう。
マンチェスター・C(イングランド)へ完全移籍後、フローニンゲン(オランダ)へ期限付き移籍した板倉滉、ズヴォレ(オランダ)に完全移籍した中山雄太は、ともに今年22歳。ひと足先に欧州へ渡った堂安律や冨安健洋と同じ『東京五輪世代』だ。移籍のタイミングが「五輪後」から「五輪前」へ前倒しされている。将来を嘱望される有望株を数多く抱えるクラブほど人材流出の危機に直面しやすい。
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photograph by J.LEAGUE