今年のメジャーは7月だけで50件超のトレードが成立。
中でも強打の遊撃手マチャドは移籍先のドジャースにとって30年ぶりの世界一を目指す上で実に頼もしい勝利の使者だ。
真夏のトレード戦線と、各球団の思惑の深層に迫る。
中でも強打の遊撃手マチャドは移籍先のドジャースにとって30年ぶりの世界一を目指す上で実に頼もしい勝利の使者だ。
真夏のトレード戦線と、各球団の思惑の深層に迫る。
熱に浮かされたような狂騒曲。フィールド上の戦いを上回るような激しい争奪戦。従来の6月15日から、現行の7月31日に締め切り期限が設定された制約なきトレードは1986年に改定されたものだが、今年はかつて例を見ないスピード、件数、規模で成立していった。8月に入るとトレード対象選手のウエーバー公示が必要となり、他球団から横やりが入るというリスクを負うことになるが、それでも勢いは衰えそうにない。壮絶ともいえるトレード合戦は一体なぜ起こったのか――。
オールスターブレーク直後、後半戦に入った7月20日のミルウォーキー。大学の階段教室を思わせるミラーパーク内のインタビュールームで、今夏のトレードの超目玉といわれ、オールスターでは誰よりも多くのメディアに追いかけられていたマニー・マチャドの会見が行われた。まず、あいさつに立ったのは、ヤンキースをはじめ7球団ともいわれる争奪戦に勝利したドジャースのファーハン・ザイディGMだ。喜色満面。その喜びは隠しようがない。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Yukihito Taguchi