ポルトガル南部の小さな港町で日本人選手が連日のように話題になっている。
ポルティモネンセの中島翔哉だ。シーズン序盤から印象的な得点を決め続け、3月には日本代表に選出。代表でもインパクトを残し、褒めることの少ないハリルホジッチ監督にも「中島は発見だった」と言わしめた。
日本代表での活躍を喜んでいるのは、クラブの本拠地ポルティマンの人々も同じ。焼魚の香ばしい匂いが漂う裏路地を歩くと、ユニフォームを着たファンが笑顔で言った。
「ナカジマを見に来たんだろう? 代表で活躍してくれたことは嬉しい。ウチの誇りだ」
街の主産業は漁業と観光。海沿いの露店には新鮮な鰺、鯖、鯛などが並び、食堂では地元民が魚介を頬張っている。この地には太陽とビーチを求め英国人が押し寄せるが、日本人観光客はほとんどいない。珍しい東洋人に対して地元民は温かい。中島は言う。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Getty Images