昨季は13勝を挙げながらポストシーズンで中継ぎに。
悔しさを胸に好投を続けるなか、彼はある感覚を掴んだ。
積み重ねた経験と技術で、真の“メジャーリーガー”へ――。
悔しさを胸に好投を続けるなか、彼はある感覚を掴んだ。
積み重ねた経験と技術で、真の“メジャーリーガー”へ――。
逞しさというよりも、どちらかと言えば、「図太さ」に近い。メジャー3年目を迎えたドジャース前田健太は、過去2年間とは少し違う空気を身に纏うようになっていた。
図太い、といっても、決して太々しいわけではなく、いつものように朗らかで謙虚な姿勢は変わっていない。体形も、昨年とほぼ同じだ。ただ、着実に、何かが太くなり、厚みを増していた。無論、前田が意図したわけではない。
その変化は、どこからくるのか。
「毎年毎年、その年の感覚でいいと思うので、あんまり去年と比べようとは思わないですけどね」
前田自身は、サラリと笑う。だが、本心では、メジャーで生き抜いていくため、レベルアップするために必要なことを、十分に自覚していた。
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photograph by AFLO