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村井英明(グローブ職人)~スポーツの現場で働く“プロ”に直撃!~

2017/10/09
【グローブ職人】
長い野球の歴史のなかで、数々の名場面に登場してきたグローブ。プロのダイナミックなプレーを支える用具の製造を担うのは、高い技術力を備えた熟練の職人たちの丁寧な手作業だ。その道60年超という職人の技とは? 鹿児島の工場を訪ねた。

 世界を席巻した「メイド・イン・ジャパン」の勢いは衰えつつあると言われて久しいが、まだまだ捨てたものではない。こと野球のグローブに関しては日本は世界トップ水準の技術力を保ちつづけている。

 アメリカを代表するスポーツ用品メーカー、ウイルソンのグローブは数多くのメジャーリーガーが愛用しているが、これらはすべて「メイド・イン・ジャパン」。鹿児島県阿久根市にあるケイエスケイというグローブ製造メーカーがつくっている。

「グローブづくりはオヤジの代からの家業なんです。終戦直後から大阪市内で商売を始めて、私も高校卒業後から職人として働いてきました。取引先だった美津和タイガーの子会社になって、虎印スポーツ工業という屋号になったのが1969年。翌年には阿久根に工場を建てて、それ以来ここでグローブをつくっているんですよ」

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photograph by photographs by Satoshi Ashibe

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