#933

記事を
ブックマークする

還暦ジョッキー的場を背に、奇跡のマイナー血統が活躍。~母はなんとアラブ限定戦で27勝を上げた名牝~

2017/08/12

 7月26日に大井競馬のトゥインクル開催で行われた「サンタアニタトロフィー」(3歳以上オープン、ダート1600m、ハンデ)は、今年で38年めの開催を刻んだ、SIII格の重賞レース。レース名で想像がつく通り、米国カリフォルニア州のサンタアニタパーク競馬場との友好交流提携を記念しての交換競走で、今回はJRAから武豊、クリストフ・ルメール、和田竜二が場内で行なわれたトークショーのゲストに招かれ、当日のイベントを大いに盛り上げた。

 レースの結果もドラマチックだった。牡の9歳馬、ゴーディー(大井・赤嶺本浩厩舎、父プレシャスカフェ、母イケノエメラルド、母の父コノミテイオー)が4番人気の低評価を覆して、4馬身差の逃げ切りで圧勝。その鞍上にいたのは60歳10カ月の的場文男騎手で、自身が持つ最年長重賞勝利記録をまた少し更新した。トークショーの席上、「大井で乗るときは、的場さんに特に気をつけています」と言ったのは武豊騎手。鮮やかな快勝劇を目撃したあと、「的場さんくらいまで乗っていたい」と、還暦ジョッキー伝説を引き継ぐ決意も表明してファンを沸かせた。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Kyodo News

0

0

0

前記事 次記事