【元アスリートの人材紹介】
長年スポーツに打ち込み鍛錬してきた元アスリートたちは、セカンドキャリアにおいて現役生活の何倍もの時間を過ごす。その新たな人生で、選手時代以上に輝くことはできるのか？ 大きな可能性を生かすべく、人材紹介会社を立ち上げた。
長年スポーツに打ち込み鍛錬してきた元アスリートたちは、セカンドキャリアにおいて現役生活の何倍もの時間を過ごす。その新たな人生で、選手時代以上に輝くことはできるのか？ 大きな可能性を生かすべく、人材紹介会社を立ち上げた。
1つのプレーが人生を変えることがある。それは選手だけでなく、周囲の人間にとっても同じだ。
2013年6月、IT企業で働く木村隆史は、同級生の弟の本田圭佑から「うちの会社で働かないか」と猛烈な誘いを受けていた。だが、ネットワークエンジニアとしての給料は高く、サッカーを仕事にするつもりはなかった。木村は丁重に断った。
それでも本田は諦めず、「とりあえず一度試合を見に来てほしい」と誘った。その試合とはW杯予選のオーストラリア戦。勝つか、引き分ければ2014年ブラジルW杯出場が決まる大一番だ。
0対1で迎えた終盤、本田がドリブルで切れ込んでPKを得た。本田は埼玉スタジアムの天を仰いで深呼吸すると、ゴールマウスのど真ん中に蹴り込んだ。
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photograph by photographs by Shinya Kizaki
